音楽をストリーミングで配信し始めて半年で売上が15倍になった話

記事タイトルは全くの嘘ではない。去年の12月に配信を開始、今年6月までの売上が報告されており、売上は15倍に伸びていることが分かった。

去年の12月からストリーミングで3曲配信し始め、現在では34曲配信している。Apolloで売っているものは大体、ストリーミングで出している。元々は自分の作るどんな楽曲が俗世間にウケるのか、というところを数値化したくて始めたのだが、気がつけば売上が15倍になっていた。

半年で売上15倍、大変夢のある話だ。肝心の月の売上額が「5.82円」から「87.75円」になっただけ、ということに目をつぶれば。


音楽配信の売上が半年で15倍!その秘訣とは?

自分で書いてて虚しくなる。そりゃ確かに15倍は嘘じゃない、本当だ。細かくいうと小数点が物凄くなるが、とにかく15倍になったのは本当だ。でも5円が87円になっただけだ。ガリガリ君くらいしか買えない…と言いたいところだが、振込の手数料考えたら実質0円だ。なんと儚き命よの。

肝心の配信だが、私はFrekulを使っている。Apple music, Amazon, Line, Spotifyなどなど、ストリーミング系に代理で配信するサービスがあるのでとても便利だ。売上もcsvで落とせるしね。

こういう代理で色んなところに配信するサイトを”Music Distributor”なんて言うらしい。Tunecoreなど色々あるので、自分にあったところをぜひ見つけて欲しい。

ちなみに、どこも介さず個人でストリーミング系に配信しようとすると、クソが付くほどめんどくさい。いやクソが付くのってめんどくさいんだろうか。臭いだけじゃないか。まぁいいや。

ストリーミングサイトなんて腐る程あるし、登録から手数料から色々一人でやらなきゃいけない。でもFrekulはmp3をアップロードして曲名アルバム名ジャケットを設定すれば、あとは配信ボタンを押すだけ。管理が死ぬほど簡単だ。いや死ぬのは簡単ではない。やっぱりさっきから日本語がおかしい。まぁいいや。

そういった簡単配信サービスに代理してもらって、あとは我々がひたすらちまちまちまちまPCに向かって楽曲を制作し続け投稿しまくるだけだ。ひとまず3曲、気がつけば34曲。曲を置いている時間が長ければ相対的に売上が増える。曲数が増えれば相対的に再生される頻度は高くなる。要はそれだけ。

音楽ストリーミングはApple Musicがオススメ!その理由とは?

うるせえ何がオススメ!だよ。単純に一番の大御所なだけだろ、誰でも分かるわそんくらい。

私の楽曲が配信されていて、かつ売上順に並べると以下の通りになる。
・Apple Music
・Google Play Music
・Spotify
・LINE MUSIC
・AWA

売上に関してはApple Musicがぶっちぎり。多分ユーザー数が一番多いから。次点でGoogle。やたらcsv上にSpotifyがいるんだが…あれは合算じゃなくて1再生ごとに書き込まれるのか?ひたすらに謎。国内のストリーミングが弱いのはなんとなくお察し。歌物であれば、この結果は逆転するかもしれない。

もしかしたら今後、Youtube Musicもココに参戦するのかもしれない。いやもしかしたらGoogleと合算になるのかもしれない。そこら辺はまぁ、追い追い。

ちなみに、Spotifyで一番再生されているのが、パブリックドメインとなっている楽曲のカバー。配信はFrekulとはまた別のところが代理している(Frekulはパブリックドメインものの配信を許可していない)。私の場合はPanzerliedとかBritish grenadiers marchだった。さてはミリオタ。

一番配信される楽曲はどんなジャンル?配信の傾向をチェック!

○ね。端的に言って、し○。人気のジャンルとか知らんし、ジャンル気にするのなんてジャパニーズだけだわ。知らんけども。自分が推せる曲を作って配信すればいいだろ帰れよ。

とは思ったものの、そうなると配信の趣旨がブレブレになるので、とりあえず傾向を探ってみた。

ただコレがちょっと計測しにくくて。というのも、楽曲の配信し始めた順に売上が伸びているので、売上=人気とは言いづらい状態だからだ。ヒット曲たるものが出来たら、もしかしたら配信時期問わずそいつばかり伸びるのかもしれないが、あいにく私にそんなものはない。横山光輝の三国志みたいな顔になりそうだ。
横山光輝 三国志

でも同時に出した3曲の中で順位が付いているので、一番売れているものについて書くと、
・後半にかけて壮大になっていく
・ピアノとストリングスを使っている
・パッド系シンセを使っている
・ひたすら壮大になっていく
・コード進行は結構シンプルで、曲を通してそれしか使っていない
・ひたすら壮大になっていく
・リズムトラックなんてものはなく、アンビエント、モダンクラシック依りなサウンドが中心
・ひたすら壮大になっていく
・ひたすら壮大になっていく

こんな感じ。私はEpic orchestralよりもModern Classicalの方が向いているのかもしれない、とは思った。Epicもちょいちょい売れてるんだけども、これには勝らない。宣伝がてらに紹介すると、「The cosmos」という楽曲だ。

音楽ストリーミングは配信してる意味あるの?今後の展望について

現状の数字だけで言ったら、全く意味はない。引き落とせるほどの額にまで至ってないし、逆に売上がガクンと落ちた楽曲もある。

Apple musicなりSpotifyで売れている楽曲の傾向を探って、それに近いものを制作して配信っていうのをコンスタントに行える人、あるいはそもそもファンがいて出せば売れる、っていう人間じゃないと全く意味を為さない。ポップス、あるいはEDMならまた全然伸びが違うかも。いやもしかしたら私のクオリティが低いのかも。低いだけかも。あ、つら。

ただし、私みたいにほぼ無名の人間がなんの宣伝もせずに配信して、なんだかんだ売上を伸ばしていることを考えると、長い目で見れば意味があると思う。出せば出すだけ売上は伸びる。小さな額ではあるものの、本当の意味での「作品が財産」になる。ちゃんと数こなして学習してクオリティ上げていけば、そのうち小ヒットくらいはするんじゃなかろうか。ボヤ程度には盛り上がるんじゃなかろうか。いやボヤではダメだ。せめてフランスはパリの暴動みたいに、盛りまくった写真のように見栄をはらねば。

本題:フリーランスの音楽家こそ配信すべき

ところで、「貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ」という本を知っているだろうか?知らない人、特に音楽を売っている人にはぜひ触れてほしいと思う1冊だ。

ざっくりまとめていうと、「モーツァルトは音楽を買い切りで出していたことに対し、プッチーニは企業に委託し印税や使用料を徴収した。そのためモーツァルトは自分のオペラ曲が演奏されても収入は手元に入らず、プッチーニは演奏される度に収入を得ていた」という話。

そもそもその二人って1世紀も異なる時代の人間だし、そう考えると音楽ビジネスの形態なんてかなり異なるんだから、比較するんじゃないよバーカ!!二人とも好き!!!って言いたくなるけど、これを現代のフリーランスの音楽家に当てはめるととても面白い。

いっときだけ私も事務所所属で楽曲提供していたこともあるし、コンペやクラウドソーシングで提供したこともある。今でもたまーに依頼が飛んできて、散々な目にあったりもする。ただしどちらも使用料や印税はなく、完全買取。これはつまりモーツァルト商法だ。

嬉しい!!!!!!私もミドルネームにアマデウスって入れようかな!!!!?????ではなく。買取ってのは大変虚しく、契約上自分の実績に載らない載せられないだけでなく、その時に受け取る数万円のみで他は何も手元に残らない。これじゃあ作っても作っても相変わらず無名だし、ただの無職おじさんになってしまう。無職・アマデウス・おじさん。

逆に、こういうストリーミング配信ってのはどうだろうか?そりゃ買取されるより一度に入る金額は少ないが、少ないながらも絶えず収入に変わる。プッチーニみたいな公演料などは入らないが、半永久的に自分の楽曲がお金になる。しかも曲を出せば出した分だけ、一回の収入は増える。

配信されているのだから、とりあえず世間に自分の名が出回る。海外の知人曰く、「作品を外に向けて発表することを持続する。それを聞いた(映画やゲーム制作の)監督が聞いて、僕たちに連絡を寄越す。」とのことなので、そういう面で作品と共に名が出回るのはいいことだ。音楽の発注って、タイミング次第なところはあるので。


曲作ったらとりあえず出しとけ

この一言に限る。作曲やってる人は、どこかに所属あるいは提供でないもの、例えばM3やApolloなどで曲を売っている人は、それをさっさとストリーミングサービスで配信すべきだ。イベント限定頒布!っていう言葉は大変魅力的だが、そんな一時的な売上ではなく、長期的な計画が必要だと思う。

そんなこんなを思って私の今後の計画としては、次の通り。
1.オーディオストックなどで売れる曲を出す(wav)
2.mp3変換した劣化版をFrekulを通して配信する
※販売、配信は規約に法っているので問題なし

映像などで完全無劣化の音源が欲しい方はオーディオストックなどでwavを買い、リスニング目的の方はApple Musicなどで私らの曲を聞く。これで、「1曲を何度も収入に変える」という仕組みが出来上がる。はず。ゆくゆくはPRS for music, ASCAPなど海外の出版協会に登録し、テレビ、ラジオなど楽曲を使用する団体、企業から使用料を徴収する流れになると思う。それこそプッチーニ商法だ。ジャコモ・おじさん。

ちなみに、楽曲の制作依頼を全否定しているわけではない。依頼はもちろん積極的に受けていくべきだと思う。収入は大事だし、継続的に依頼を出してくれる人もいるし、何より勉強になる。大変忙しいが、依頼と並行して配信を行うことがベストだろう。

長ったらしく書いてしまったが、何かの参考になればとても嬉しい。ついでに、暇があったらApple Musicなどで「Merry bad ending」と検索をかけて曲を聞いてほしいと思う。

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